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原爆を投下した子孫と被害を受けた子孫たち交流

原爆を投下した子孫と被害を受けた子孫たち交流
読売KODOMO新聞 2025年10月23日
東京都内の小学生2人が、広島の被爆体験をテーマにした紙芝居を英語で披露するイベントが10月11日、都内で開かれました。一緒に紙芝居を朗読したのは、1945年8月、広島と長崎に原爆を投下することを決めたアメリカのトルーマン元大統領の孫です。80年の時を超えて、日米の戦後生まれの世代が平和について考えました。
被爆体験の紙芝居 共に朗読
紙芝居は広島で被爆した小倉桂子さん(88)の体験を伝える「ケイちゃんの消えない雲」です。たくさんの人たちが亡くなった様子などが描かれた12枚の絵とともに、「二度と核兵器は使ってはならない」ということを伝えています。
紙芝居を英語で披露したのは、東京都中野区の小学4年の佐々木和音(ささき あいと)さん(10)と、東京都世田谷区の細井奏志(ほそい そうし)さん(11)です。
和音さんは広島の平和記念公園にある「原爆の子の像」のモデルとなった佐々木禎子さんの親戚です。和音さんは、父の祐滋さん(55)に連れられて広島や長崎、ハワイなどを訪れ、戦争について学んできました。英語の練習をして朗読に挑戦し、「戦争はやってはいけないと思った」と話しました。
細井さんは今年から、長崎の被爆者の証言を語り継ぐ活動をしています。「一緒に平和を考える仲間ができたように感じた」と話しました。
違い受け入れ合うのが大切
この日の集まりには、原爆の投下を決めたトルーマン元大統領の孫、クリフトン・トルーマン・ダニエルさん(68)もビデオ通話で参加し、2人と一緒に朗読しました。
ダニエルさんは、佐々木禎子さんについての本を読んだ息子から原爆について問われたのをきっかけに、2012年に初めて日本を訪れました。その後も日本に足を運び、多くの被爆者の体験を聞いて、アメリカ各地で原爆の悲惨さを伝えてきました。
ダニエルさんは「戦争のことは、聞くのも伝えるのもつらい。しかし、若い世代が伝えていかなければならない。心を開いて、互いの違いを受け入れあういくことが大切だ」と話しました。