最新ニュース
日本人とウクライナ人が「平和Tシャツ」製作 侵略4年、被爆少女描く紙芝居とQRで連動

2026年2月25日 産経新聞Web
ロシアのウクライナ侵略開始から4年が経過する中、大阪在住のジャーナリスト、吉村大作さん(45)がウクライナ人デザイナーの協力を得て、平和への思いを込めたTシャツを製作し、17日に東京都内で発表会を行った。QRコードがあしらわれ、スキャンすると広島で被爆した少女の物語を伝える紙芝居の動画につながる。吉村さんは「悲劇を生む戦争や核兵器をなくすため、平和について考える人を増やしたい」と訴えている。
紙芝居は、原爆で心に深い傷を負った少女の半生を描く「ケイちゃんの消えない雲」。吉村さんが被爆体験者の話を基に作り、戦後80年と大阪・関西万博が重なった2025年、外国人客でにぎわう大阪の繁華街で毎日、英語で朗読した。地元の高校生の協力で110カ国以上に翻訳され、世界に発信されている。
吉村さんはTシャツ製作に際し、被爆4世の少年やパレスチナ自治区ガザの少女、情勢が不安定なアフガニスタン系の少年、核保有国の米国人女性と「平和会議」をオンライン開催。そこで出た平和への思いをウクライナ人デザイナー、クセニア・シュナイダーさんがTシャツに表現した。
Tシャツには「100%HOPE」の文字のほか、地球やハートが描かれている。クセニアさんは「ウクライナで戦争は日常生活の一部となった。自国の人が毎日亡くなる戦争はまさに悲劇だ」として、Tシャツはその記憶をつなぐものだと訴える。
869枚の限定販売。QRコードからつながるサイト(https://www.no-nukes1945.jp/)で購入できる。売り上げは紙芝居の普及や紛争地の人道支援に使われる。吉村さんは「TシャツのQRコードが『歩く媒介』となり、紙芝居が多くの人に届けば」と話している。(桑村朋)